看護学生の私がうつになりました

うつは突然前触れもなく悪化します。今思えば悪化する前に現れてた症状は沢山ありました。うつになるまでの経過と症状をお伝えします。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです

5.初めての心療内科¦患者側で「受容・共感」されてみた感想

入って受け付けに「初診なんですけど…」と言うと「初診で予約無しですとかなりの時間待つことになりますが…」と言われました。

 

 

 

とにかくこの気持ちから早く解放されたくて、躊躇うことなく待つことを選びました。

簡単なアンケート(当てはまる項目にチェックをつけてください、というもの)を書き受け付けに渡し、1時間半ほど経った頃詳しい話を聞くために看護師さんに呼ばれました。

 

 

診察室に入り、看護師さんが挨拶してくれました。「ではお話お聞かせください」と言われ一言目を話そうとした瞬間涙が溢れ出て止まらなくなりました。

 

 

 

「すみません…」と涙声で言うと、「大丈夫よ。このティッシュ使って」と差し出してくれました。

 

 

それから涙ながらにいままでの経緯を話しました。教員に言われた言葉を伝えた瞬間「その教員は精神科の看護師だったの?精神科の看護師でもないのにそんなこと言ったの?」と私の代わりに怒ってくれたこと、また看護師さんという立場もあり妙にその言葉に説得力があり

 

「なんで私教員の言葉を真に受けてこんなになるまでストレス溜めちゃったんだろう」

 

と思いました。

 

あとは誰にも言っていないような複雑な家庭環境のことについて話した途端「そうなんだね。寂しかったね」と受容、共感して下さり初めて話して受け止めて貰えたことに涙が止まらなかったです。

 

 

受容・共感というワードは看護学生なら耳にタコが出来るほど聞いた言葉ですよね…。

 

 

 

患者の立場になって改めてこの大切さを知りました。

 

 

 

 

あとは

 

「感情を表に出さないことは看護師にとって必要な時もあるよ」

 

「ここに入ってきて1番初めに髪を縛って整えたりとか、細かいことに気遣える人なんだなって思ったよ。大丈夫」

 

などたった数分の会話の中で瞬時に私の強みを見つけフィードバックしてきたことに驚きました。

 

 

今一生懸命勉強してるコミュニケーション法をこの看護師さんは現場で実際にこんな風に活用しているんだ、と思いました。

 

 

 

「患者さんの強み」って言葉も看護学生の方なら1度は絶対に聞いたことがある言葉だと思います。

 

 

 

今まで当たり前に習ってきた受容・共感、患者さんの強みにアプローチするなどのコミュニケーション方法が実際される側になるとこんなにも安心するものなんだと大変勉強にもなりました。